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持株会に新入社員は入るべき?メリットデメリットや損しない裏技を紹介

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新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

会社の中には、従業員持ち株制度がある会社があります。

給与から一定金額を天引きして会社の株式を定期購入する代わりに、会社からも奨励金をちょっと上乗せしてあげるよ、というシステムが多いと思います。

この持株会、新入社員のうちから入るべきかどうか悩みますよね。

そこで今回は、そんな持ち株制度について解説していきたいと思います。

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持株会に新入社員は入るべき?

まずは、新入社員は持株会に入るべきかどうかを説明していきたいと思います。

基本的には、会社から奨励金がある場合は入ったほうがよいです。

この理由は後で説明しますが、期待値的に必勝法ともいえる方法が存在するからです。

ですが、今現在の預金残高が少ない場合は、いくらお得でも今すぐには持株会に入らないほうがよいでしょう。

持株会に入るということは、毎月の手取り給与が少なくなるということです。

それによって普段の生活費がまかなえなくなるようであれば、まだ持株会には入らないのが正解です。

まずは生活費を見直すなどして貯金を増やすところから始めて、ある程度預金残高に余裕が出てくるようになってから持ち株制度を活用するようにしましょう。

持ち株制度のメリットとデメリットは?

では、持ち株制度のメリットとデメリットについて説明していきたいと思います。

まずはデメリットから。

デメリット① 今すぐ使えるお金が減る

これは先ほども説明しましたが、今すぐに使えるお金が減るというデメリットがあります。

持ち株制度で購入した株式を売却して現金化するまでには結構時間がかかります。

というのも、基本的に株は一定の量が溜まらないと現金化することができないのです。

それは、日本には「単元株」という考え方があり、基本的に会社の株は100株を1セットとして扱うことになっているからです。

なので、持ち株会の積み立てで2株とか3株とかを持っていても、すぐに売りに出すことはできないのです。

現金化するまでにどれくらい時間がかかるのかは、あなたの会社の株価と、毎月の積み立て金額によりますが、基本的には、

(会社の株価)× 100 ÷(毎月の積立額+奨励金)=(現金化するまでに必要な月数)

で計算できます。

例えば株価が1000円、毎月の積立額と奨励金の合計が10000円であれば、10ヶ月で現金化できることになります。

これが長ければ長いほど、手元に現金がない期間が長くなります。

せめてそれに耐えられるくらいには預金を増やしておきましょうということです。

デメリット② 資産が会社に一極集中してしまう

もうひとつのデメリットは、あなたの資産が会社に一極集中してしまうということです。

どういうことかというと、あなたは会社から給料という形でお金をもらっていますよね。

まあ、給料は業績によってあまり変動することはありませんが、一方でボーナス額は結構会社の業績によって上下します。

では会社の株はどうかというと、こちらも会社の業績により大きく値段が変わります。

つまり、会社が上手くいっているときはいいですが、会社の業績が悪くなると、ボーナスは減るわ株価も下がるわでダブルパンチを受けてしまうのです。

このように、あなたの資産が会社の業績に依存しすぎてしまうのがもうひとつのデメリットです。

メリット① 奨励金で有利に株を買える

続いてはメリットについて紹介していきます。

まずは先ほどもお話ししたように、会社からの奨励金で有利に株を買えるというメリットがあります。

例えば、毎月の積み立て金額に対して10%の奨励金が会社から出るとします。

毎月の積み立て金額が1万円だとすると、毎月1000円をタダでもらい続けるのと同じことになりますよね。

これが得じゃないわけがありません。

逆に言ってしまうと、奨励金を出してくれない持ち株制度はダメです。

メリット② 高値で買いすぎてしまうことがない

もうひとつのメリットは、株を高値で買いすぎてしまうことがないということです。

株で利益を出すには、「安く買って、高く売る」ことが必要です。

「何を当たり前のことを」と思うかもしれませんが、これを実行するのはプロでも難しいことなのです。

普通に株を買おうとすると、先ほども言ったように1セットが100株ですので、何十万、何百万といった金額を一気に突っ込まないといけません。

でも、それから1ヶ月くらい経ったら一気に値下がりしてた……ということはよくあります。

普通に株を買うというのは、そういったリスクがあるものなのです。

ところが持ち株制度であれば、毎月の積み立てで5株とか10株とか、あるいは小数点以下も含めた株式を細かく購入することができます。

こうすれば、次の月に値下がりしていたとしても、今度はその安い金額で追加購入することができますよね。

このように、日々変化する株価に対して、高値で買いすぎないという大きなメリットがあるのです。

※ちなみに今回は簡単に説明しましたが、この話は結構奥が深いです。もっと興味のある方は「ドルコスト平均法」で調べてみてください。

ドルコスト平均法の参考記事 ⇒ http://diamond.jp/articles/-/133725

持ち株制度で損しない裏技を紹介!

さてここからが本題です。

奨励金が出るということを前提にして、持ち株制度で損をしない方法を説明していきたいと思います。

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この「損をしない」というのは、毎回毎回必ず得をするというわけではありませんが、長い目で見ると期待値的にプラスになる方法という意味です。

その方法はとってもシンプル。

「毎月最大金額を積み立てて、売れるようになったら即売る」

これだけです。

「え?それだけ?」「なんでそれで絶対に得するの?」と思うかもしれませんね。

原理を説明する前に、持ち株制度のデメリットについて復習しておきましょう。

持ち株制度のデメリットとして、資産が会社に一極集中してしまうというものがありましたね。

株式を持っているときに会社の業績が落ちてしまうと、ボーナスと同時に株価も釣られて落ちるのでダブルパンチを受けるということでした。

逆に言うと、このダメージを最小限にするには、なるべくなら株を持っていない状態が安全ということです。

でも、株を売りに出すには100株1セットにしないと売りに出せないんでしたよね。

ですから、サッサと100株まで積み立てて、サッサと売りに出すのが最適解なのです。

そうすれば、株を長々と手元に置いておかなくて済みますし、奨励金の分だけ得することができます。

また、早く売るというのはもうひとつ大きなメリットがあります。

それは、株価の変動を抑えられるということです。

例えば、「あなたの会社の20年後の株価はどれくらいだと思いますか?」と聞かれたら、あなたは答えられるでしょうか?

まあ無理ですよね。

というか、社長でも無理だと思います。

それくらい長期の株価変動というのは分からないものなのです。

一方で、「あなたの会社の1週間後の株価はどれくらいだと思いますか?」と聞かれたらどうでしょうか?

「まあ今日の株価とそんなに変わらないだろう」と予想できますよね?

つまり、株は長く持てば持つほど、その株がいくらになるのかが予想できなくなってくるのです。

とすれば、積み立てと売却のサイクルを早くすればするほど、株価が大きく下落する確率が減ることがイメージできるのではないでしょうか?

例えば奨励金が積み立て金額の10%の場合、9%くらいの株価の下落が起こっても、奨励金分のプラスで打ち消せます。

つまり、

・購入金額よりも値上がりしている場合→問答無用で勝ち
・購入金額-9%までの値下がり→奨励金分で勝ち
・購入金額-10%以上の値下がり→負け

ということになります。

これって結構勝率が高い勝負だと思いませんか?

もちろん、奨励金が20%、30%と上がっていくにつれて、勝率はさらに高くなります。

これを踏まえて、先ほどの裏技をもう一度見てみましょう。

「毎月最大金額を積み立てて、売れるようになったら即売る」

毎月最大金額を積み立てる理由は、なるべく早く売りに出すことです。

なるべく早く売りに出すことで、なるべく株を持っていない状態を保ちます。

それと同時に、積み立てと購入のサイクルを早く回すことで、株価変動のリスクも最小限に抑えます。

これが持ち株制度の必勝法です。

ちなみにこの方法には、意外と無視できないもうひとつのメリットもあります。

それは、機械的に株を売りに出せるということです。

投資でもパチンコでも麻雀でも何でもいいですが、人間って損しているときには冷静な判断ができません。

明確な戦略もなく持ち株制度を使っていると、「もうちょっと待てばプラスになるかも……」といった余計な考えが頭を支配してしまって売ることができず、結局どんどん損が膨らんでしまった……ということはよくあることです。

ですがこの必勝法は、長い間続けていれば期待値的にはプラスになっていることが分かりきっている方法です。

1回1回の売却すべてで毎回利益が出るとは限りませんが、ある1回の売却で損をしたとしても、以降のサイクルでプラスにしていけばよいのです。

そう考えると、マイナスになっているときでも売却するときの心理的抵抗が少なくなります。

これって今は分からないかもしれませんが、実際にやってみるとそのありがたみに気づきますよ。

まとめ

改めて、持ち株制度の必勝法を復習しましょう。

「毎月最大金額を積み立てて、売れるようになったら即売る」

これだけです。

これだけのシンプルなルールで、期待値的にはプラスになります。

生活費が苦しいレベルの預金残高の場合はさすがにもうちょっと待ったほうがいいですが、そうでなければ新入社員であっても是非持ち株制度を活用してみてください。

最後に注意点ですが、前提として会社からの報奨金があることが大前提です。

これがない場合、ここまでの戦略は前提から崩れ去ってしまうので注意してください。

また、会社の規則で、ちゃんと自分の好きなタイミングで株を売ることができるかも確認してください。

「一度買ったら退職するまで換金は認めない」……なんて規則があると、この戦略はできなくなってしまいます。

そして最後の最後に。

この戦略は私自身も使っていて、実際にある程度の利益を上げている方法ですが、投資に「絶対」はありません。

最終的には「投資は自己責任」ですので、後はあなた自身がリスクとリターンを考慮して決断してくださいね。

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