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やがて君になるアニメ9話感想(原作ネタバレあり)

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今週もアニメ「やがて君になる」9話の感想を垂れ流していきます。

先の話をネタバレすることはありませんが、アニメに対応する原作の表現のネタバレはじゃんじゃんしていくので、気にする方はご注意を。

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アニメ9話のリレー演出について

「やがて君になる」アニメ9話について真っ先に語りたいのはリレーの演出です。

いやこれ、予想を超えてきましたよ……「rise」をBGMに使うことがあそこまでピッタリはまるとは……。

まずは侑から沙弥香へのバトンパスのシーン。

原作編集者のクスノキさんも言っていますが、この沙弥香の顔は前回のお話「交点」を経たからこそ出てくる表情ですよね。

お互いに燈子のことが好きという点ではライバルではありますが、ある意味では良き理解者でもあります。

バトンを渡した後の侑の「がんばれー!」が心からの応援であることは確かでしょう。

侑も沙弥香も相手のことを思いやれるいい子だしね……。燈子、燈子がな……(語りだすオタク)

そこから続く沙弥香のモノローグ「燈子……もう、いつもいつもそうやって」もエモい。

いつも沙弥香よりも前にいて、いつも沙弥香にそんな笑顔を向けて……。

沙弥香はそんなずるいけど素敵な燈子が好きなんですよね。

そして侑が燈子のことしか見えなくなるシーン。

これも、漫画を読んだ時の印象としては、運動会の会場の盛り上がりや熱気と、侑の世界における静寂との対比を感じたので、非常に静かなシーンに見えましたが、これを挿入歌のriseで表現してくるか……って感じで、これは完全にやられましたね……。

走っているシーン、モノローグのシーンとriseの1番のマッチもさることながら、燈子が走っているときのこの2人しかいない世界をriseのCメロ?というか静かになる部分で表現するのが予想外というか、予想を超えてきたと感じました。

いやこれ、合いすぎでしょ……。「君にふれて」のカップリング曲として聴いたときはまあ普通にいい曲くらいの感想でしたが、こんな使い方されたら惚れるしかないでしょ……。

そこから、侑が燈子しか見えなくなっているシーン。このオリジナル表現も素敵。

原作漫画だと、世界に2人しかいないような表現でこの感情を表現していました。

アニメでも基本はそれと同じなのですが、さらに侑が燈子しか見えなくなっていることを表現するシーンがカットインされています。

走っている燈子の手を見て、初めて手を握った時のことを思い出し、

燈子の目を見て、初めて見つめられたことを思い出し、

そして燈子の唇を見て、初めてのキスを思い出す。

そうやって燈子のことばかり考えているうちにリレーは終わってしまいます。

サブタイトルの「号砲は聞こえない」は、燈子に見惚れすぎてゴールしたときの号砲すら聞こえなくなってしまうほどに燈子のことを意識してしまっている侑のことを表していると考えています。

実際に原作漫画だと、スタートの号砲は描かれていますが、ゴールの号砲が鳴った描写は描かれていません。

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原作では、「バスケ部が1位!」という朱里の声で現実に戻ってきています。

一方でアニメでは、その直前の堂島の応援で一瞬侑が現実に戻ってきています。

そして、ゴールの号砲もちゃんと鳴っています。

が、これは視聴者視点の話で、その後も侑は上の空だったことから、やっぱり「号砲は聞こえなかった」のではないかと思います。

二度目の体育倉庫

別にアニメオリジナル演出とか関係なく語ります(語るオタク)。

ここ、原作でも3巻の中で一番好きなシーンです。

いや、ヨコシマな気持ちで好きだとかそういうのではなく、侑の心情の表現が好きなんですよね。

やはり書店の娘でよく本を読んでいるだけあるというかなんというか。

このシーン、どう考えても侑は燈子にどきどきしているし、特別だと思っているし、端的に言ってしまえばもう「好き」に片足というか両足突っ込んでいるんですよ。

でも、侑は燈子のことを好きにならないと約束しているし、その約束の元、2人はこれだけ親密な関係を築けているわけです。

だから侑は必死に言い訳を探す。

「見返りを求めない好意を与えられて優しくされる」「身体的に充足感を得られる」

そんな関係は別に恋愛感情がなくたって、心地良いし手放したくないもののはず。

だからわたしは燈子先輩を好きになってなどいない。

身体を重ねていると感じられる早い心拍音。

でもわたしは燈子先輩を好きではないのだから、この心拍音がわたしのものであるはずがない。あってはいけない。

それでもその心拍音は侑のものなんですよ。どれだけ言い訳を重ねても。

これね……切ないよね……。でもそれがいい。

ちなみにこのシーンにはオリジナル演出もありましたね。

海の底から光に手を伸ばす演出は、好きを持たない侑が「好き」という感情を求めて手を伸ばしていることの表現。

これは1話から一貫しています。

「ここを超えたらいけないことだけわかる」

では超えたらどうなるのか?

この一線を超えると、海の底から光に手が届いてしまうわけです。

すなわち、「好き」という感情を知ってしまう。

いやもう侑は燈子のこと好きになっているんですよ、どう考えても。

でもその気持ちを抑えきれなくなってしまうわけです。

苦しい……苦しいよな、侑……。

その他アニメオリジナル演出

槙くんと「人を好きにならない」話をしているシーン。

繰り返しになりますが、水の中は「好きを知らない人が置いてけぼりになっている空間」です。

なので、この話題のときに水の演出が登場するわけですね。

ですが、なんか水の色薄くなってません?

侑が「好き」を知らない海の底から浮かび上がってきて、だいぶ光に近づいてきたんじゃないかと思います。

続いて社会人百合カップルの都と理子先生の日常シーン。

おお……もう……。

都は理子をからかうのが好きで、時々理子に怒られたりもしているけど、でも圧倒的な包容力を持っているんですよね……。

都の包容力半端ないからね。分からない人はとりあえず電撃大王2019年1月号読んで。

おまけ

初めてこの事実を知ったとき、めっちゃ感動したよ。

初出はクスノキさんのどこかのインタビュー記事だったような気がするけど……。

描写において違うもの=侑が影の中にいるか光の中にいるか

心情において違うもの=侑が好きを知らないか知っているか

アニメにおいては好きを表す光の対になるものは水ですが、漫画においては光の対になるものは影です。

こういうのを狙って表現しているから考察するのが楽しいんですよね……。

おまけのおまけ

なんか9話、(主に燈子の)作画尖ってなかった?

ポニーテールの根元が物理法則を無視した浮きあがりをしていたのと、いつもよりツリ目な感じの描き方だったのが特徴的に感じた。

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