こどもの日に兜は飾りますか?
家のスペースの問題から兜を飾らない家庭が増えている中、しっかりと飾るご家庭は偉いと思います。
そんなこどもの日の兜ですが、飾る時期がある程度決まっていることを知っていましたか?
「何となく4月頃に出しておけばいいのかと思ってた……」というあなたは、ここで飾る時期をしっかり知っておきましょう。
こどもの日の兜はいつ飾る?
こどもの日の兜はいつ飾るのが正解なのでしょうか?
その正解を知るためには、こどもの日の別名である「端午の節句」という言葉の意味を考えるとよく分かります。
「節句」とは「季節の句切り目」を表す言葉です。
そのため、端午の節句の兜飾りは春分の日が過ぎてから行うのが良いとされています。
そして、お釈迦様の誕生日(4月8日)までに飾り終えるのが一般的です。
どうしてもその間に飾ることができない場合でも、遅くとも4月中旬までには兜を飾り終えたいところです。
前日に飾るのは「一夜飾り」と言って縁起が悪いこととされるので、どんなに忙しくても前日に飾ることだけは避けてください。
どうでしょうか?思ったより早いと思ったのではないでしょうか?
雛人形を飾っていたご家庭では、「ついこの間雛人形を片付けたばかりなのに!」と思うかもしれませんが、これが本来の兜を飾る時期なのです。
こどもの日の兜の飾り方は?
初めて兜を飾る方は、そもそもどんな手順で兜を飾るのか分かりませんよね。
実は兜を飾るのが初めてではなかったとしても、1年に一度しかないイベントですので、大体の人は翌年には飾り方を忘れています(笑)
ここで兜の正しい飾り方を覚えておきましょう。
こちらの動画が分かりやすく説明されています。
こちらの動画で説明しているように、まずは飾り台と屏風からセットします。
そして、次は道具類を飾ります。
向かって左側に弓を、向かって右側に刀を飾ります。このとき、刀の柄の部分が下になるように(刃が上になるように)飾ってください。
最後に兜を飾ります。
兜の入っていた箱の上に、芯木と袱紗(紫色の布)を置きます。
その上に兜を乗せ、箱ごと飾り台の中心に置きます。
この動画の通りにセットすれば、綺麗に兜を飾ることができるはずです。
こどもの日の兜はいつしまう?
兜を飾るタイミング、兜の飾り方が分かったところで、次は兜をしまうタイミングについてです。
兜をしまう時期の目安としては、5月中旬頃までに片付けるのが一般的です。
「雛人形の片付けが遅れると婚期が遅れる」という迷信がありますが、兜を片付けるのを急いだほうがいいのはそのような迷信があるからではありません。
では、なぜ5月中旬頃までに片付けたほうがいいのかというと、6月が近づいてくると天気が崩れやすくなるからです。
兜は一度しまったら1年後まで出すことはありませんので、しまうときには傷まないようになるべく湿気を抑えて保管するのが望ましいです。
そのためには、空気の乾燥した天気の良い日に片付け作業を行う必要があります。
5月であればまだ天気も良く、湿度もそれほど高くないので、片付けるチャンスはたくさんあります。
しかし、片付けがどんどん遅くなって6月に入ってしまうと、梅雨のせいで湿度の高い日続きになってしまいます。
梅雨が明けたとしても日本の夏は湿度が高いですので、結局しまうタイミングを逃してしまいます。
そのため、6月に入る前、5月中旬頃までには片付けを済ませておいたほうが良いのです。
兜を片付ける場合は5月中旬までに済ませることをおすすめしましたが、一方で「そもそも兜を片付けない」という選択肢もあるようです。
雛人形は明らかに季節のイメージがありますが、兜飾りについてはインテリアとして1年中床の間に飾っているというご家庭もそれなりに多いようです。
大きくて邪魔になってしまう場合はもちろん片付けたほうがいいですが、小さい兜飾りの場合はずっと飾っておくという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回はこどもの日の兜を飾る時期と飾り方を説明しました。
文化的な由来があったり実用的な問題があったりしますが、とにかく結論としては、春分の日過ぎてすぐ飾りはじめて5月中旬に片付けるのがおすすめです。
飾り方についても、動画を真似してかっこよく飾り付けてあげてくださいね!