9月には中秋の名月、いわゆる「十五夜のお月見」があります。
この時期になると、保育園のお月見会などで子どもたちにお月見について聞かれることも多くなります。
ですが、あなたは子どもたちにお月見の由来をしっかりと分かりやすく説明できますか?
意外と大人でも知らないお月見の由来。
今回は、そんなお月見の由来について説明していきたいと思います。
お月見の由来を保育園児にどう説明する?
さて、お月見という行事はそもそもどうやって始まったのでしょうか?
真っ暗な夜空にまんまるく光る、きれいなお月様を眺めるため……というのも確かにその通りなのですが、そのほかにもちゃんと理由があります。
それは、今年の収穫を神様に感謝するという、豊作の儀式です。
子どもたちに説明するときは、
と説明してあげるのが分かりやすいでしょう。
お月見団子の由来は何?
では、お月見にお団子をお供えするのはなぜでしょうか?
実は、これにはいくつかの説がありますので、ひとつずつ説明していきますね。
ひとつの説としては、お月様が丸いから丸いお団子をお供えするという説があります。
一番シンプルで分かりやすいですね。
もうひとつの説としては、元々は里芋をお供えしていたのが、だんだんと里芋に似た形のお団子に置き換わっていったという説です。
先ほども説明しましたが、そもそもお月見は豊作を感謝する儀式です。
そして十五夜のお月見の時期というのは、ちょうど里芋が採れる時期と重なっているので、たくさん取れた里芋を神様にお供えしたことが始まりとされています。
それがだんだんと、里芋に形が似ているお団子へと姿を変えていった……というわけですね。
子どもたちに説明するときには、
・秋にたくさん取れた食べ物を神様にお供えしたから
ということを説明してあげましょう。
お月見にススキを飾る由来は?
最後はお月見にススキを飾る理由について説明したいと思います。
これにもいくつかの説があるんですよ。
ひとつの説としては、先ほどのお団子と同様に、秋に収穫される食べ物を表しているという説です。
実は、元々はススキではなくお米の稲穂をお供えしていたという説があります。
お米の収穫時期もこの時期に近いです。
ですので、取れたお米を神様にお供えしたことが始まりというわけです。
そして、稲穂とススキって、見た目が少し似ていますよね?
そのため、だんだんと稲穂がススキに置き換わっていったのです。
もうひとつの説としては、ススキが魔除けになるという説です。
ススキは切り口が鋭いです。
この鋭さから、ススキには魔を祓う効果があると信じられていました。
そのため、縁起物としてススキが飾られるようになったという説があります。
お月見のときに家の軒先にススキをつるしておくと、1年間病気をしない……という言い伝えもあるそうですよ。
子どもたちに説明するときは、
・お米の代わりに神様にお供えしている
ということを説明するといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お月見の由来は大人でも案外知らない人が多いですが、基本的には収穫を感謝する儀式ということを忘れないでおけば大体OKです。
今年1年の収穫を感謝して、
と変化していったのです。
他にも、ススキには魔除けの効果があるということも押さえておきたいですね。
先生はこういった細かいところも知っておいたほうがいいですが、子どもたちに説明するときは、完璧でなくてもいいので、分かりやすく簡単に説明してあげましょうね。