お墓参りに行くときに持っていくもののひとつとして、お花がありますよね。
ただ、今までは親とお墓参りに行くことばかりで、自分でお花選びをしたことがない……という人は多いのではないでしょうか。
今回はそんなお墓参りのお花について解説していきたいと思います。
お墓参りの花の種類は何がいい?
まずはお墓参りにふさわしいお花の種類から説明しましょう。
お墓参りにふさわしいお花の種類とは何なのでしょうか?
基本的には、お墓参りのときには菊の花をお供えするのが基本となっています。
これは、日本では伝統的に菊の花が仏花として用いられてきたから、という理由だけではなく、菊の花が日持ちが良いことや、枯れたときに散らかりにくいから、という理由もあります。
また、基本は菊の花ですが、故人が特別好きな花がある場合は、それを備えてあげるのもいい供養になると思います。
ただその際は、お供えに適さない花でないかどうかだけは確認しておきましょう。
お供えに適さないお花とは、トゲのある花(バラ)や匂いの強い花などです。
また、墓石が白い石の場合、チューリップなどの色素の強い花は墓石に色移りしてしまうのでやめたほうがいいでしょう。
同様の理由で、ユリの花粉も茶色いシミになってしまうので、避けたほうが無難です。
ただ、花粉については、お花屋さんによっては花粉の出るおしべだけを切り落としてくれるお花屋さんもあります。
特にお寺や霊園の近くのお花屋さんであれば、その辺りは詳しいことが多いです。
菊以外をお供えする場合は、トゲ・匂い・色の3つに気をつけてお花選びをしてみましょう。
お墓参りの花の本数はどれくらい?
お供えするお花の種類が決まったら、次は本数についてです。
お墓参りの際のお花の本数はどれくらいが望ましいのでしょうか?
こちらも正確に答えがあるわけではありませんが、花器1つにつき3~7本の花束をお供えするのが一般的です。
基本的にはお花屋さんで注文する時点で、束ごとにしてもらうのが楽なのでおすすめです。
多くのお墓では、墓石の両側にそれぞれ1つずつ花器があるかと思いますので、墓石1つにつき2束。
もしお墓が2つあるのでしたら、2×2で4束の花束を用意しておきましょう。
お墓参りの花の値段はどれくらい?
それでは、そんなお供えのお花、値段としてはどれくらいを想定しておけばよいのでしょうか?
基本的には、花束1束につき500円くらいが相場です。
つまり、花器が2つ付いているならお墓1つあたり1000円、ということですね。
この予算の相場はお花を注文するときにも役に立ちます。
例えば、お花の注文をするときにお花屋さんに、「お墓に供える用に、1束500円くらいで4束作ってもらえますか?」とお願いすれば、お墓に供えるのにちょうどいいサイズ、ちょうどいい予算感で花束を作ってもらうことができます。
あなたがすることは、その花束を持っていって、必要であれば茎をカットしてお供えするだけです。
あなた自身が難しいことを考えるよりも、その道のプロにできるところまではやってもらいましょう!
まとめ
初めてだと分からないことが多いお墓参りのマナー。
お墓参りのお花についてのマナーは理解していただけたでしょうか?
お花選びについては、自分で家の花壇から花を取ってくる……というような特殊なことをしない限り、お花屋さんに伝えるべきことをちゃんと伝えれば、外さない花を見繕ってくれます。
そこまで気負うことなく、気軽にお花屋さんに相談して準備していきましょうね!