新幹線ってめったに遅延や運休をしませんが、それでもたまに遅延してしまうことはあります。
多いのは地震や大雨による遅延でしょう。
旅行や出張の出発前なら、一旦払い戻して翌日に仕切りなおし……ということもできますが、これが帰りだと大変ですよね。
実際私も、先日大雨による大幅遅延&運休で、危うく帰れなくなるところでした。
そんなときに身をもって実践した、新幹線遅延のときのベストな対処法について、今回は紹介していきたいと思います。
新幹線の遅延で指定席はどうなる?
まず、新幹線が遅延したときに、予約をした指定席がどうなるのかを説明したいと思います。
基本的に予約をした指定席は、その新幹線が運休にならない限りは予約はそのままになります。
つまり、新幹線の遅延によって予約がなくなるということはありません。
なので、例えば予約した新幹線が2時間遅れになっていたとしたら、駅で2時間待機すれば、予約したとおりの新幹線の座席に座れます。
新幹線の遅延で予約の変更はできる?
とはいっても、もう早く帰りたいのに駅でさらに何時間も待つのは嫌ですよね。
指定席の予約を変更して、すぐ来る新幹線を新たに予約することはできないのでしょうか?
実は、指定席の予約自体は可能なのですが、指定席予約のシステム上、時刻表どおりの時刻が過ぎてしまうと、その新幹線はもう予約できないのです。
ちょっと分かりにくいので具体的に説明します。
例えば、20時に駅の電光掲示板を見たら、「18時到着予定の新幹線がもうすぐ駅に到着する」と書かれていたとします。
つまり、2時間遅れということです。
できれば、この18時に到着予定だった新幹線を予約したいところですよね。
ですが、今は20時。
既に18時は過ぎているので、まだ到着していないとはいえ、18時に着く予定だった新幹線を予約することはできないのです。
予約できるのは、20時以降の新幹線のみ。
つまり、今から予約変更できる新幹線に変更したとしても、もしその新幹線も2時間遅れだとしたら、実際に指定席に座れるのは22時以降ということになってしまいます。
これでは結局駅で2時間待つことになってしまいます……。
なんとかして早く帰る方法はないのでしょうか?
新幹線の遅延の対処でベストな方法は?
ところで、新幹線の指定席切符には、
・乗車料金
・新幹線の特急料金
・新幹線の指定席料金
の3つが含まれていることは知っているでしょうか?
新幹線の乗車料金と特急料金は払っているので、さっきの例で言うと、今すぐ18時の新幹線に乗り込んでも問題はないのです。
その新幹線の座席は予約していませんが、乗車料金と特急料金は払っているので何の問題もありません。
なので、違う便の自由席で帰るというのがひとつの方法です。
これは知っている人も多いです。
知らない人が多いのはここから。
実は、こういう緊急事態のときは、別の便であっても空いている指定席に座ってもよいのです。
もちろん、その席を予約している人が乗ってきたら、その人が優先ですけどね。
これは、実際に今回私が新幹線の大幅な遅延と運休を経験した際に、車内アナウンスで聞いたので確実です。
これは知らない人も多いのではないでしょうか?
しかも、実際に新幹線が2時間遅れになると、実は指定席はガラガラです。
なぜかというと、大体の人は2時間遅れともなれば諦めて払い戻しをして翌日に乗ります。
なので、指定席はどんどんキャンセルされていきます。
そして新幹線が遅延している場合、発車予定時刻を過ぎたら新たに新幹線の指定席予約を取ることはできません。
キャンセルはされるのに新規予約は入ってこないので、実際の指定席は本当にガラガラなのです。
なので、新幹線が遅延している場合は、予約変更する必要はありません。
今来ている新幹線に乗り込んで、空いている指定席を借りましょう。
ちなみに注意ですが、自由席券の場合は空いていても指定席に座ることはできません。
あくまでも、指定席料金を払った人だけの権利ですので注意してくださいね。
知っておくだけで得するテクニックです。
まとめ
新幹線が遅延すると、予約変更はまったく役に立ちません。
大人しく遅延した分だけ待っていてもいいですが、意味もなく待機し続けるのが好きな人なんていないでしょう。
この場合は、駅に着いた適当な新幹線に乗ってしまいましょう。
指定席料金を払っていれば、別の新幹線であっても、空いている指定席に座ってOKということを知っておくと非常に便利ですよ。