エアコンをつけていると、ふいにエアコンのほうから「ポッポッポッポッポ……」と音が聞こえることってありませんか?
水漏れなどが起こっている様子はないですし、直接的な被害はないのですが、音が鳴り止まないとなんとなく気になりますよね。
また、今までは音なんて鳴ってなかったのに、急に音が鳴り出すと、エアコンの故障なんじゃないか?と不安になってしまう気持ちも分かります。
今回は、そんなエアコンの謎の音についてお話ししていきたいと思います。
エアコンから音がポッポッポって聞こえるけど大丈夫?
エアコンからの音のトラブルはいくつか種類があります。
「パキパキ」といった音、「ブーン」といった音、「ガタガタ」といった音などなど……。
とりあえず、まず言えることは、「ポッポッポ……」という音は、エアコンの故障などの深刻な問題ではありません。
なので、その店はまず安心してくださいね。
この音の原因や、その対処方法については、ここから説明していきます。
エアコンの音の原因は何?
「ポッポッポ……」という音の原因は、エアコンのドレンホースというホースから、外の空気が部屋の中へと逆流してしまうためです。
ドレンホースは普段はエアコン内部で出る水を中から外へと流す役割を持っています。
そこを空気が逆流するので、普段聞きなれない音が出るわけですね。
じゃあなんで空気が逆流するのか?という問題ですが……
例えば、もしかして今、換気扇を回していたりしないでしょうか?
換気扇を回していると、部屋の中の気圧が下がります。
最近の家は気密性が高いので、部屋の中の気圧が下がったときに、外から空気が入ってくる隙間がありません。
すると、空気の出入り口がエアコンのドレンホースくらいしかないために、ドレンホースを通って外からの空気が部屋の中に入ってこようとするのです。
あるいは、もしかして今、外では風が強くないでしょうか?
風が強い日は、強風がドレンホースに吹き込んでくることで、空気が外から中へと逆流することがあります。
このようにして、外から中へと空気が逆流する環境になっているときに、「ポッポッポ……」という音が聞こえてくるのです。
エアコンの音の対策方法は?
この「ポッポッポ……」という音に対する対処方法ですが、大きく分けて2つの対策があります。
まず1つ目の対策ですが、そもそも「ポッポッポ……」という音は、部屋の中の気圧が下がってしまって、ドレンホースを通って空気が逆流することで鳴る音でしたよね。
そのため、部屋の中の気圧を外と同じにしてしまえば、この逆流は起こりません。
例えば、今換気扇を回しているのであれば、換気扇を止めて部屋の中の気圧を下げないようにするという方法があります。
換気扇が動いているから気圧差が生じるのであって、換気扇を止めれば解決、というシンプルな方法です。
また、換気扇を止めたくないというのであれば、どこか他の窓を1か所開けるという方法もあります。
他の窓を開けることで、換気扇によって下がった気圧を元に戻す効果が得られます。
気圧が元に戻れば、ドレンホースから空気が逆流することもありません。
ただ、これらの方法は長い目で見ると使えないですよね。
煙や匂いが気になるから換気扇を回しているのに、「換気扇を止める」というのが対策というのであればあまりにもお粗末ですし、せっかく冷房や暖房で快適な温度にしたのに、窓を開けてしまったら温度が元通りになってしまってエアコンの意味がありません。
そのため、長い目で見たら、一時しのぎの対策ではなく、もっと根本的な対策をしたほうがいいです。
実は、市販品でこの「ポッポッポ……」という音を止めるアイテムが売っています。
因幡電工 おとめちゃん ルームエアコン用消音/防虫弁(DHQ専用) DHB-1416
この「おとめちゃん」をドレンホースの先端に取り付けると、ドレンホースからの空気の逆流だけをピンポイントで止めてくれるという優れものです。
「ポッポッポ……」という音が続くようであれば、このアイテムで対策をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
エアコンの「ポッポッポ……」という音は気になりますが、ドレンホース先端に取り付けるだけでその音を消せるアイテムも販売されています。
それをつけるのが一番の対策ですが、今すぐこの音を止めたい!という場合は、換気扇を止めたり窓を開けたりして、部屋の中と外の気圧差をなくすことで、すぐに音を止めることもできるので是非試してみてくださいね。