空気が乾燥してくると、静電気の季節がやってきますね。
ドアノブに触ると「バチッ」と火花が散る痛み……。
できることなら回避したいところですよね。
さらに欲を言えば、特にグッズを買わずに済ませたいところ。
そこで今回は、ドアノブの静電気対策で無料の対策を紹介していきたいと思います。
静電気のドアノブの原理は?
そもそも、なぜ冬にドアノブに触ると静電気が起きるのでしょうか?
その秘密のひとつは服にあります。
服と服とが擦れると、その素材の違いによって、片方がプラス、もう片方がマイナスに帯電します。
特に冬場は夏場よりも厚着をしますよね。
素材の違う服が何枚も重ね着されていると、それぞれの服が帯電することになります。
そうやって、冬は夏以上に、身体のいろいろなところで帯電が起こってしまうのです。
冬に静電気がひどい理由はもうひとつあります。
それは乾燥です。
水分は電気を通すイメージがあると思いますが、それと同様にして、夏場は空気中の水分によって、静電気が空気中に逃げていきます。
一方で冬場は乾燥していますので、一度発生した静電気は空気中に逃げることなく、体に溜め込まれてしまいます。
そのため、冬は静電気が一気に放電して、「バチッ」となってしまうのですね。
また、ドアノブに触れた時ばかり静電気を感じる理由もちゃんとあります。
静電気がバチっとなって痛みを感じるのは、「一気に」「小面積から」放電したときが特にひどいです。
少しずつ電気が流れるのであれば特に痛みは感じませんし、大面積で放電が起こっても特に痛みは感じません。
まずドアノブは金属製ですよね。
金属ということは電気を通しやすいです。
なので、ドアノブには静電気が一気に流れてしまうのです。
また、ドアノブを触るときってまず指先がドアノブに触れますよね。
指先という小さい面積から一気に放電が起こるので、ドアノブを触るときに静電気を感じることが特に多いのです。
静電気のドアノブ対策は?
では、ドアノブの静電気対策はどのようにすればよいのでしょうか?
先ほども説明したように、静電気が溜まっているのはドアの方ではなく人間の方です。
そして、静電気の痛みを感じるのは
・一気に
・小面積から
放電が起こったときでしたよね。
ということは、静電気を身体から上手く逃がすためには、
・じわじわと
・大面積から
のどちらかの方法で静電気を逃がせばよいということになります。
というわけで、次はその具体例を紹介していきますね。
静電気の火花を回避できる無料の対処法を紹介!
ではいよいよ静電気対策の具体例です。
世の中は便利なもので、静電気対策グッズなどもたくさん売っています。
ですがここでは、明日からできる方法ということで、特に静電気対策グッズを使わない、無料の方法を紹介していきます。
① ドアや壁(金属製でない)に触る
まず1つ目の対策は、金属製でないドアや壁に触ってからドアノブを触ることです。
この「金属製でない」というのがポイントです。
先ほども言ったように、静電気の痛みは、一気に放電したときの痛みでしたよね。
先に金属製でないドアや壁を触ることで、身体に溜まった静電気がゆっくりと壁に逃げていきます。
そうすれば、その後にドアノブを触っても、もう体には静電気が溜まっていませんので、特に放電も起こらないというわけです。
② 手のひら全体を一気にドアノブに叩きつける
2つ目の対策ですが、ドアノブを触るときに、指先でそーっと触りに行くのではなく、手のひら全体でバシッと一気に触るという方法です。
これはビビりながらやると逆効果ですので、思い切って一気にドアノブに触りましょう。
手のひら全体で一気にドアノブに触ることで、静電気が放電する面積が大きくなります。
そうすると、放電する場所が分散されて、痛みとして感じられないくらいのレベルになります。
手のひら全体で触りに行っても、恐る恐る手のひらを差し出すと、手のひらの凸凹のうち放電しやすいところからバチっと来てしまうので、思い切りが大切です。
③ 金属製の鍵などを握って、その先端とドアノブとの間で放電させる
最後3つ目の対策ですが、金属製の鍵などを握って、その先端とドアノブとの間で放電させてしまうという方法があります。
静電気が放電して痛みを感じるのは、放電の火花が散ったまさにその場所です。
指先でドアノブに触れると、指先で火花が散るから痛いのですね。
なので、例えば金属製の鍵を握って、鍵の先端とドアノブとの間で放電させてしまえば、火花が散るのは鍵の先端であって、指先はノーダメージというわけです。
ドアを開けるときには鍵を使いますよね。
なので、ついでに放電させてしまうのがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冬場に静電気が起こる原理とその対策について紹介してきました。
これらの方法は今すぐ実践できるものばかりですので、是非どんどん活用していってくださいね。