お盆になると、いろいろと準備することややることがありますよね。
その中でも、ちょっと面倒くさいのが迎え火、送り火の準備。
何が面倒かというと、マンションで火を焚くのって、明らかに周りのお家に迷惑ですし、何より危ないですよね。
そこで今回は、そんなマンションでの迎え火、送り火事情についてお話ししたいと思います。
お盆の迎え火や送り火はマンションではどうする?
お盆の迎え火や送り火で火を焚こうとすると、気になるのはマンションの規則と周りの人の目ですよね。
マンションの管理規則については、まずはマンションの管理人の方に聞いてみて、アウトかセーフかの判断をもらいましょう。
その結果アウトの場合は、話し合って許可がもらえるかどうか、といったところでしょうか。
そして仮にルール上セーフだったとしても、周りの人の目もありますよね。
迎え火や送り火を真面目に焚くと煙が立ちます。
隣の家から煙が立っていたら、ちょっと隣人としても気が気ではないですよね。
そのため、近隣のお家にも話を通しておく必要が出てきてしまいます。
ただ、正直そこまでするのは労力もかかるし、大体どこかで「火を焚くのはダメ」という人が出てきてしまいます。
そのため、迎え火や送り火の代わりになるものを使うことを強くおすすめします。
例えば、迎え火や送り火の代わりに、お盆提灯を使うという方法があります。
お盆提灯は迎え火と送り火の役目をする、と言われています。
お盆提灯が代わりになる理由は後で説明しますが、実際に私の知人にも、マンション暮らしでお盆提灯を灯してお盆を過ごす方がいますので、まったく変なことではありません。
お盆の迎え火の由来は何?
では、お盆提灯が迎え火や送り火の代わりになる理由を説明したいと思います。
が、その前に、そもそもお盆の迎え火の由来について少しお話しさせてください。
お盆に焚く迎え火の由来は、あの世にいるご先祖様の霊が、この世にあるあなたの家まで迷わずに帰ってこられるように焚くものです。
要するに、あの世から迷わずに帰ってこられるような「目印」になればそれでOKなのです。
そこでお盆提灯の出番というわけです。
お盆提灯も明るく光りますから、暗い夜でもお盆提灯がちゃんと目印になって、ご先祖様の霊が迷わず帰ってこられるようになるのです。
ちなみに、送り火は迎え火の逆ですね。
そういうわけで、火を焚けないマンション住まいの方は、お盆提灯を検討してみてはいかがでしょうか?
お盆の迎え火をしない場合、問題はある?
お盆に迎え火をしない場合、何か問題はあるのでしょうか?
これはまあ、あなたがどれくらい熱心な仏教徒かにもよりますが……。
基本的には、こういったお盆行事は、生きている人が納得できればそれでいいと思います。
そのため、送り火をしなければならない!ということはなく、したければすればいいし、したくなければしなくてもいい、という回答になります。
要は気持ちの問題です。
迎え火なんてなくても、ご先祖様はちゃんと迷わず帰ってこれるはず!と思えばそれもよし。
一応形式だけでも目印はつけておきたいな……と思うのであれば、先ほども言ったとおりにお盆提灯のようなものをぶら下げておけばよいでしょう。
正直、「こうしたほうがいい」「こうすべきだ」といった答えはありません。
なので、自分が納得するようにお盆の準備を進めていきましょうね。
まとめ
マンションで本物の迎え火や送り火をするのは難しいです。
マンションの規約もありますし、近隣住民とのトラブルの元ですからね。
「お盆は迎え火でご先祖様をお迎えしたい!」と考えているのであれば、お盆提灯を目印にご先祖様に来てもらいましょう。
お盆の準備は大変かもしれませんが、1年に一度だけのイベントです。頑張っていきましょうね!