気温が上がってくると、だんだんと足の臭いが気になってきますよね。
家に帰って靴を脱ぐとムワッと迫ってくる臭い……。
なんとかしたいものです。
そこで今回は、そんな夏場の足の臭いの対策についてお話ししていきたいと思います。
足の臭い夏場はどうする?
夏の足の臭いって強烈ですよね。
それまではそこまで臭ってこなかったのに、気温が上がりだすと強烈な臭いを発するのって何故なのでしょうか?
そもそもの話として、あなたは足の臭いの原因を知っているでしょうか?
足が臭くなるのは、足の裏に雑菌が繁殖し、その雑菌が発する化学物質が、あのイヤな足の臭いの原因になるのです。
それを踏まえると、夏場の足の臭いの原因としては3つ挙げられます。
1つ目は夏の暑さ。
夏は当然ですが他の季節よりも暑いです。
そしてイメージがつくと思いますが、温度が高い環境は雑菌が繁殖しやすいです。
そのため、気温が高い夏場は雑菌が繁殖しやすいのです。
2つ目は夏の汗。
夏は暑いですが、暑いということは当然汗をかきやすくなりますよね。
汗をかきやすいのはおでこや脇の下や背中だけではありません。
当然ですが足の裏でも汗はかきます。
そしてこちらも容易に想像がつくかと思いますが、汗をかいて湿度が高くなった環境は雑菌が繁殖しやすそうですよね。
そのため、汗で湿度が高くなる夏場の足の裏では、雑菌が繁殖しやすいです。
そして最後の3つ目の原因。
それは、夏場は代謝が活発になることです。
夏は代謝がよくなるので、それ以外の季節よりも身体から皮脂が多く出るようになります。
また、皮膚や爪の成長速度が早くなります。
皮脂や皮膚、爪などはたんぱく質などの栄養がたくさんありますので、それをエサにして雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
これら3つの理由により、夏場は雑菌が繁殖しやすく、その結果足の臭いも強烈なものになってしまうというわけです。
しかも、これにはおまけがあります。
夏の暑さで足の裏に汗をかきますよね。
汗はかいたらかきっぱなしというわけではなく、そのうち汗が蒸発して気体になります。
するとどうなるかというと、汗が蒸発するときに臭い成分も一緒に乗せて空気中へと拡散していくのです。
ひどい話ですが、夏は足の裏が臭くなりやすいだけでなく、その臭いを撒き散らしやすい季節でもあるのです……!
夏の足の臭い対策は?
では、そんな夏の足の臭い対策、どうすればよいのでしょうか?
足の裏が臭くなるのには3つの原因があると言いましたよね。
つまり、それをひとつひとつ潰していけばいいのです。
例えば、靴の中の汗を十分に乾かすためには、靴は最低でも3足は用意して、順番に履きまわしていくのがよいでしょう。
履いている1足以外は、晴れているのであればなるべく天日干ししたほうがいいでしょう。
天日干しのほうが靴が乾燥しやすいですし、ついでに日光で殺菌もできます。
雨が降っている場合は、なるべく湿度の高い場所は避けて干しておきましょう。
また、足の裏の雑菌を殺菌するために、アルコールスプレーやアルコールの入ったウェットティッシュで足の裏を拭くのも効果的です。
こまめに消毒しないと効果が薄れてしまいますが、やらないよりはやったほうがずっとマシです。
足が臭いときの洗い方は?
足の臭いを消すためには、足の裏の皮脂や角質などの栄養分を十分に洗い落とすことも重要です。
足が臭いときは、どうやって足を洗うのが効果的なのでしょうか?
そもそもの話ですが、夏場は気温が高いので、お風呂が暑く感じられて、シャワーをサッと浴びて出たくなりますよね。
しかし、これではいけないというのはあなたも分かるかと思います。
夏場だとしてもゆっくりと湯船に使ったほうが、足の裏の角質なども柔らかくなって取れやすくなります。
また、足の裏の臭い物質や雑菌を消す足湯の方法もあるのでここで紹介したいと思います。
まず足の裏の臭い物質を取る足湯の方法ですが、重曹を使います。
重曹はにおいの原因物質である「イソ吉草酸」を消す効果があります。
重曹は弱アルカリ性ですから、イソ吉草酸を中和してくれるのですね。
洗面器にお湯を張り、重曹を大さじ3杯程度入れるとよいです。
そこに10分くらい足をつけて待ちましょう。
そうすると、足の臭いを緩和することができます。
ただし注意点ですが、この方法はあくまでも「雑菌の発する臭い物質を中和する」だけであって、雑菌自体を殺菌することはできません。
また、重曹水で肌が弱アルカリ性になると、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、そのままお風呂を出てしまうと、また雑菌が新たに臭い物質を作り始めて元通りになってしまいます。
そのため、重曹の足湯の後に、もうひと手間加えてあげることをおすすめします。
それは、ミョウバン水で足湯をすることです。
ミョウバンは重曹とは逆に、弱酸性の物質です。
ミョウバンは弱酸性なので、におい物質の「イソ吉草酸」を中和することはできませんが、逆に酸の力で雑菌を殺菌する効果があります。
そのため、お風呂上がりに雑菌がにおい物質を新たに作り始めるのを抑制することができます。
さらに、ミョウバンには制汗作用もあります。
汗の量を減らすことで、雑菌の繁殖を抑える効果がさらに強くなっているのです。
ミョウバン水の作り方は、洗面器にお湯を張って、100g程度の焼きミョウバンを入れれば出来上がりです。
こちらも10分ほど足湯をしておきましょう。
順番としては、重曹で臭い物質を中和→ミョウバンで雑菌を殺菌の順番をおすすめします。
こうすることで、お風呂上がりの肌が弱酸性を保って雑菌の繁殖を抑制し続けることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
夏場は本当に足のにおいが気になってしまいますが、その裏には3つも原因があるのでした。
ただ、正しい対処法を知れば足の臭いも対策ができます。
この夏は足のにおいに悩まされない夏にしていきましょうね!