気温が上がってきて、子供の足の臭さが気になり始めた人も多いのではないのでしょうか?
子供は、大人以上に足が臭くなりやすいと言われています。
でも、それってなぜなのでしょうか?
子供の足が臭くなる原因とその対策を知って、この夏を乗り切っていきましょう!
子供の足が臭い原因は?
子供の足が大人よりも臭くなる原因はいくつかあります。
そもそも、足が臭くなるメカニズムを知っているでしょうか?
足が臭くなる原因は、足の裏で雑菌が繁殖し、その雑菌が臭い物質である「イソ吉草酸」を発生させるからです。
その足のにおいの原因となる雑菌が繁殖しやすい環境というのがあって、それは「高温」「多湿」「栄養」の3つが揃う環境です。
では、それを踏まえて子供の足が臭い原因を考えてみましょう。
まずは「高温」。
一般的に子供は大人よりも体温が高いです。
平熱が37度という子も結構いるのではないでしょうか。
そのため、大人よりも高い体温が、雑菌にとっては快適な環境になってしまうのです。
次は「多湿」。
これも子供の体温の高さと関係するのですが、子供は体温が高く、代謝が活発ですので、大人よりもたくさん汗をかきます。
すると、足の裏でかいた汗が雑菌を繁殖させる原因となってしまうのです。
ちなみに、汗は「汗腺」という穴から出るのですが、大人と子供とでは、実は汗腺の数に違いがないということを知っていたでしょうか?
子供のほうが皮膚の面積が小さいので、汗の量もそんなに多くないように感じられるかもしれませんが、実は小さな身体でも大人以上の汗をかいてしまうのです。
そして最後に「栄養」。
子供は大人よりも代謝が活発です。
代謝が活発ということは、皮膚の入れ替わりスピードも大人よりずっと速いということです。
皮膚が入れ替わる、すなわち垢が出ると、その垢を栄養にして雑菌が繁殖していってしまうのです。
また、子供は裸足であちこちを走り回りますが、そうすると足にいろいろな雑菌がくっついてくることになります。
そうして新たにもらってきた雑菌がまた繁殖したりすることで、子供の足は強烈な臭いを発するようになってしまうのです。
子供の足が臭いけど水虫だったりする?
子供の足が臭すぎると、親としては心配になってしまいますよね。
「こんなに強烈な臭いがするなんて、もしかして病気?」
「まさか、この年で水虫だったりするの!?」
次はそんな心配にお答えしますね。
まず勘違いしないで欲しいのですが、足が臭いことと水虫であることはまったく関係がありません。
水虫の原因となるのは、白癬菌という細菌なのですが、これは足のにおいを出す菌とは関係ありません。
なので、子供の足が臭いからといって、水虫の心配をする必要はありませんので安心してくださいね。
ただ、臭いとはまったく別にして、もしあなたのご家族に水虫の人がいる場合は治療をすることを強くおすすめします。
水虫は足から足への感染が多いです。
特に子供は裸足であちこちを走り回りますから、水虫の人が歩いた廊下を介して子供に白癬菌が移ってしまうことは十分に考えられます。
子供が水虫になってしまう前に、水虫の大人はちゃんと皮膚科に行って治療をしましょう。
子供の足が臭いときの対策は?
では、子供の足が臭いとき、どんな対策方法があるのでしょうか?
思い出してください。
足の臭いの原因は「高温」「多湿」「栄養」でしたよね。
逆を言えば、この3つをなくせば足の臭いも解決することができます。
ただ、子供の体温が高いことはしょうがないことですから、湿度と栄養、後は臭いを出す雑菌を殺菌すること、これが対策方法となります。
靴や靴下の工夫を紹介!
まずは基本中の基本ですが、子供が履く靴は最低でも3足は用意してください。
その3足を順番にローテーションさせることで、履いていない靴を乾燥させます。
できるだけ通気性のよい靴がおすすめです。
できることなら天日干しをするとさらにいいですね。
それでも靴が臭いだした場合は、その都度靴を洗ってあげましょう。
靴を洗うのが大変だという方は、中敷きを入れて、その中敷きだけでも洗うことで、少しは靴のにおいのリセットになります。
また、子供はすぐ素足で靴を履いてしまいますが、靴下を履くのも足の臭い対策になります。
このときに履く靴下は抗菌靴下の方がいいでしょう。
ちなみに抗菌靴下は市販のものもありますが、自作することもできます。
抗菌靴下の作り方は簡単で、洗面器に急須で緑茶を満たして、その中に洗濯した靴下を漬けておきます。
10分ほど浸したら天日干しをすれば出来上がりです。
子供の足の臭いを抑える洗い方は?
ただ、ここまでの対策は、これからの足の臭いを抑えていくための対策でした。
一方で、既に足についてしまった臭いや雑菌は、洗って対処するしかありません。
足の洗い方にもコツがあるので、ここで紹介しますね。
まずは臭い成分を消す方法から。
最初にお話ししたとおり、足のにおいの原因となるのは、雑菌が発した「イソ吉草酸」という物質です。
そのため、この物質を消さない限り、足のにおいは消せません。
足の臭いを消すのに便利なのは、重曹です。
重曹を水に溶かすとアルカリ性になります。
すると、臭い物質のイソ吉草酸と中和して、無害にしてくれるのです。
重曹湯の作り方は、洗面器にお湯を張って、重曹を大さじ3杯ほど入れれば完成です。
とっても簡単ですよね?
その洗面器に子供の足をつけて足湯をさせてください。
じっとさせるのが大変かもしれませんが、できれば10分以上つけておくのがいいです。
そうすると、足のにおいが収まっているはずです。
ただ、重曹水の効果は臭い成分を消すだけ。
雑菌自体は生き残ってしまいます。
そのため、重曹で足湯をした後は、根本原因である雑菌を殺菌する必要があります。
それに使われるのがミョウバン水です。
ミョウバン水は重曹水とは反対で弱酸性です。
足のにおいを生み出す雑菌は酸で殺菌できるので、ミョウバン水が効果的なのです。
また、ミョウバンには制汗効果もあります。
ミョウバン水を足にかけることで、雑菌を殺菌しながら、繁殖原因となる汗も抑制できるという優れものなのです。
ミョウバン水の作り方ですが、重曹と同様に足湯にするのであれば、洗面器いっぱいのお湯に対して焼きミョウバンを100g程度入れれば完成です。
ちなみにミョウバン水の場合は足湯でなくてもOKです。
水1.5Lに焼きミョウバンを50g入れて溶かします。
それをスプレー容器に入れて、お風呂上がりや朝出かける前に子供の足の裏にスプレーしてあげましょう。
お風呂上がりにスプレーすれば、殺菌効果できれいな足を保つ効果が期待できますし、朝出かける前のスプレーであれば、制汗作用で靴の中が蒸れることを防ぐ効果が期待できます。
ちなみに、重曹もミョウバンも自然界の物質であり、子供に使ってもまったく問題はありません。
子供にも安心して使える対処法ですので、是非試してみてくださいね!
まとめ
子供の足の臭いは大人よりも強烈なのには理由がありました。
しかし、臭いが強烈だからといって、対処ができないわけではありません。
重曹とミョウバンを使いこなして、子供の足の臭いを撲滅しましょう!