年末が近づくと、年賀状のことを気にする季節になってきます。
学生だと、そこまで年賀状について深く考えることってなかったと思いますが、会社に入ると年賀状って送ったほうがいいのかな……?と疑問に思いますよね。
そこで今回は、会社の上司に年賀状を送る必要があるかどうかについてお話ししていきたいと思います。
年賀状は上司に送る必要ある?
ひと昔前であれば、上司に年賀状を送るというのは当たり前のビジネスマナーでした。
ですが、もともと年賀状というものは、普段会わない人に出すものであり、年末年始に数日間会わない程度の人に出すものではありません。
最近では、こういった意味のない「虚礼」を廃止する流れになっている会社が多いです。
もしあなたの会社が、こういった虚礼を廃止しているのであれば、それが会社のルールですから従ったほうがよいでしょう。
虚礼を廃止しているのに勝手に年賀状を送ったら、無駄な労力をかけるなと指摘されてしまうかもしれません。
あなたの会社が虚礼を廃止しているかどうかを知りたければ、それは直接会社の人に聞いてみましょう。
まず確認すべきはそこからです。
さて一方で、とあるアンケートによると、現代では半分以上の人が出さなくても良いと思っているそうです。
また同時に、年賀状をもらっても嬉しくないという人も半分以上いるそうです。
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/12559
これはある意味で衝撃的な結果ですね。
「出さなくても良い」という意見が半数以上というのはともかく、せっかく書いても「嬉しくない」と思う人が半分以上いるのです。
そう考えると、労力をかけても喜ばれないわけですから、書かないのが正解という結論になりそうです。
ですがちょっと待ってください。
6割の人が「送る必要はない」と思っているということは、残りの4割の人は「送るべきだ」と思っているということですよね。
しかも、「送る必要はない」と思っている人に年賀状を出しても、「ああ、送ってきたのね」と思われるだけですが、「送るべきだ」と考えている人に年賀状を出さなかったら、「なんでアイツは送ってこないんだ!」と思われる危険性があります。
また、こういった日本の伝統文化に頑固な人って年配の方が多いイメージですよね。
そうすると、あなたの上司が「送るべき」と考えている4割の人間である可能性も結構高いと思いませんか?
なので、保険の意味でも可能なら上司に年賀状は出すべきだと思います。
また、基本的に若手社員って年賀状を出さない人が多いです。
そんな中で1人だけ年賀状を出してきたら印象に残りますよね。
そしてその印象はほとんどの場合プラスに働きます。
他の人がしないことを自分だけがやるというのは「デキるヤツ」という印象を残すチャンスです。
せっかくのチャンスですから是非モノにしましょう。
年賀状は上司にどこまで送る?
さて、それでは年賀状はどこまでの範囲に送るべきなのでしょうか?
こちらもまずは会社の文化を聞きだすことからはじめましょう。
もしそこで暗黙のルールがあるのなら、それに従うのがベストです。
自分勝手な行動をしても、それは悪い意味で目立つだけです。
もし特にルールがないのであれば、自分の部署の上司や先輩はもちろん、仕事で関係のあった他部署の上司や先輩に送るのも、良い意味で印象を残すチャンスです。
ただ、先輩にも年賀状を出すというのであれば、必ず同条件で出す出さないを決めるようにしましょう。
どういうことかというと、例えば同じ部署でA先輩には出したけどB先輩には出さなかった……といったことが起きた場合、それがバレるとせっかくの気遣いが逆効果です。
B先輩は当然いい気分はしませんし、A先輩も微妙な空気になってしまいます。
なので、送るなら送る、送らないなら送らないで明確に線引きをしましょう。
年賀状で上司の住所をどう知る?
さて、年賀状を送ることを考えると、送る先の住所が分からないと何もできないですよね。
ですが、普通上司の住所なんて知りませんよね。
こんなとき、上司の住所をどうやって知ればいいのでしょうか?
これはとてもシンプルですが、直接聞くのがベストです。
普通に面と向かって、「年賀状を出したいのですが、住所を教えていただけませんか?」と聞けばよいのです。
逆に考えてみてください。
もし住所を教えてもない人から突然年賀状が届いたら不気味ですよね?
ですから、周りの人にこっそりと聞こうとしたり、名簿を駆使してこっそり調べようとするのはやめましょう。
また、本当に年賀状はいらないという上司の場合、この段階ではっきりと断ってくると思います。
その場合はおとなしく引き下がりましょう。
こうしておけば、年賀状肯定派の上司とは年賀状のやり取りで好印象を残せる上に、年賀状否定派の上司の機嫌を損ねることもないというわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
年賀状を送る文化が薄れてきた現代だからこそ、年賀状を送るという行為自体が好印象につながります。
確かに年賀状は面倒くさい文化かもしれませんが、ある意味ではそれはチャンスなのです。
せっかくですから、このチャンスを存分に活かして、上司との懇親を深めましょう!