秋はお月見の季節です。
お月様では、うさぎが餅つきをしている……とはよく言いますよね。
ですが、実際に月を見上げても、うさぎには見えないと思ったことはありませんか?
そこで今回は、月のうさぎ模様がどこにあるのかを説明していきたいと思います。
月のうさぎの模様が見えない?
月のうさぎの模様、前知識がないとどこがうさぎなのかまったく分かりませんよね。
私も小さい頃、どこがうさぎなのか全然分からなくて、むしろ違う動物の影に見えたものです。
なぜうさぎに見えないかというと、実は真夜中に月を見上げても、うさぎ模様は横を向いてしまっているからなんですね。
ちなみに夜の月はこのような姿になっているはずです。
このままではうさぎの姿はなかなか見えません。
うさぎが上を向いている姿を見たければ、日没後すぐの東の空を見上げてみましょう。
月が昇り始めた直後はうさぎは上を向いていて、だんだんと横を向いていき、月が沈む頃には逆さまになっているのです。
月のうさぎの見方は?
うさぎの模様を見やすい時間帯を説明したところで、実際にうさぎがどのように見えるのかを説明しましょう。
先ほどの画像を左に90度回転させた画像で説明していきましょう。
この画像の通り、うさぎが餅をついているように見えるはずです。
「餅つき」部分はピンとこないかもしれませんが、うさぎの耳は実際に月を見てもよくわかるかと思います。
このうさぎの模様の形と、後は時間帯によってうさぎの向きが変わることを頭に入れておくと、実際の月を見たときもうさぎの模様が分かるでしょう。
月のうさぎの童話はどんなもの?
ちなみに、月にうさぎがいるという伝説の元となった童話というか、エピソードがあります。
それは仏教に古くから伝わるお話が大元となっています。
どういうお話かというと……
サル、キツネ、ウサギの3匹が、山の中で倒れている老人に出会いました。
3匹はその老人を助けようと、山の中から食料を探しに行きました。
サルは木の実を集め、キツネは川で魚を捕ってきましたが、ウサギは何も持ってくることができませんでした。
それでもなんとか老人を助けようと思ったウサギは、サルとキツネに火を焚いてもらい、火の中に飛び込んで自らを食料にしてもらおうとしました。
ところが、実はその老人は神様で、火の中に飛び込んだウサギを救い出し、その捨て身の行為を後世に伝えるために、ウサギを月へと昇らせたのです。
……というお話です。
ちょっと子どもには刺激が強いかもしれませんね……。
「自分の身を犠牲にして、山の中で倒れている神様を助けようとしたうさぎに感謝して月に昇らせたんだよ」
といったようにマイルドにして伝えたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
月のうさぎ模様の見方や、そもそも月にうさぎがいる理由について、分かっていただけたでしょうか?
お月見はお団子を食べるのもいいですが、メインはやっぱりお月様を見ることです。
じっくりお月様を眺めて、いろいろと思いを馳せてみてはいかがでしょうか?