ボーナスが出ると貯蓄に回す人、特に日本人だと多いと思います。
ただ一方で、そろそろ貯金だけじゃなくて投資にも回したほうがいいのかな……?と思っている人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、投資初心者だとそもそも投資先に何を選べばいいのかも分からなくて困ってしまいますよね。
今回は、そんな投資初心者のために、ローリスクで少額からでもできる投資について紹介していきたいと思います。
ボーナスを投資に回すなら20代ならどうする?
まずはじめに。
20代から投資を始めようとするその心意気、素晴らしいです。
何が素晴らしいのかというと、20代のあなたには時間という最強の味方がいるからです。
例えば極端な話ですが、100万円を1年で2倍にするには年に100%の利益を上げないといけませんが、100万円を10年で2倍にするには年に7.2%の利益で済むのです。
この例は少し極端ですが、とはいえ40代の人と20代の人を比べるとやはり圧倒的に20代の人のほうが投資には有利なのです。
ということを考えると、あなたにとっては「時間」をうまく利用できるフィールドで勝負するのがベストということです。
例えば仮想通貨ブームがありましたが、あれは1ヶ月で○倍!というのをウリにしていましたよね。
その結果、1ヶ月で資産が何分の1にまで下がって退場した人も多かったのですが……
20代のあなたには時間という味方がいるのですから、こんな短期的な戦場にわざわざ出向く必要はありません。
地味だけど10年後、20年後に着実に利益が出る、そんな方法が20代のあなたにはベストなのです。
では、次からは実際にローリスクな投資先について紹介していきます。
投資初心者がローリスクでできるものは?
投資初心者でもできるローリスクな投資とは、いったいどんなものなのでしょうか?
これは、逆にハイリスクな投資とは何なのか?を考えると分かりやすいです。
ハイリスクな投資とは、先ほども言ったように「短期的」な「値上がり」によって利益を出そうとする方法です。
つまり、その逆を行けばローリスクな投資ができるということですね。
まずは「値上がり」以外で利益を出す方法について紹介しましょう。
値上がり以外でどうやって利益を出すの?と思うかもしれませんが、例えば値上がり以外で利益を出す方法としては株主優待があります。
もしかしたらあなたも名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。
株主優待というのは、株を持っているだけで、食材や商品券などが自動的にもらえるというシステムです。
株をただ持っているだけでいいのです。売る必要はありません。
これってすごくないですか?
1回株を買ってしまえば、後は放置するだけで今年も来年もさらにその先も……自動的に毎年食材や商品券などがもらえるのです。
毎年、あるいは半年に1回ずつもらえるため、20代から株主優待を受け続けていればかなりの利益になります。
私もある会社から、10万円程度の投資で毎年6000円分の食事券をもらっています。
銀行預金のことを考えると、10万円口座に預けたら毎年利息が6000円入っているなんてことはありえませんよね。
利息が6%も付くなんて、この低金利の時代では正直言って異常です。
私はこの会社から株主優待をもらい始めてそろそろ2年経ちますので、既に単純計算で12000円、投資金額の10%以上を回収していることになります。
このように、値上がりや値下がりに一喜一憂することなく、なんなら株を持っていることすら忘れて優待だけをもらうという方法は、投資初心者にはおすすめの方法です。
投資初心者が少額からできるものは?
もう一度復習しましょう。
ハイリスクな投資とは、先ほども言ったように「短期的」な「値上がり」によって利益を出そうとする方法です。
先ほどは「値上がり」にこだわらない投資方法として株主優待を紹介しましたが、次は「長期的」に投資をする方法を紹介します。
長期的な投資を初心者が始めるとするならば、おすすめは投資信託、それも手数料の少ないものが一番です。
投資信託というのは、簡単に言うと、さまざまな会社の株を少しずつ寄せ集めて、少額からでも買えるようにしたパッケージ商品のようなものです。
少額ってどれくらい?と思うかもしれませんが、なんと1000円からでも買うことができます。
普通、ある会社の株を買おうと思ったら10万円程度は必要です。
一方で投資信託に1000円を投資したとすると、A社の株を0.1株、B社の株を0.05株、C社の株を0.02株……といったような細かい単位での購入ができるのです。
話を「長期的」な投資の話に戻しましょう。
ボーナスで投資を始めようとするときに陥りやすい失敗のひとつが、ボーナスの月に一度に資金を投入したら翌月に一気に下がってしまった……というパターンです。
株主優待狙いであれば、値下がりしても数年待てば優待で取り返せる可能性は高いですが、そうでない場合はかなり痛手になります。
それを避けるために、ボーナスの資金を例えば6ヶ月に分けて、1ヶ月に一度、6分の1ずつ投入していくと、投資信託を高値で買いすぎてしまうことを防げます。
また、投資信託には自動積立機能があります。
自動積み立てをしておくと、一時的な値上がりや値下がりに関係なく、機械的に買うことができ、精神的に不安になりにくいのでおすすめです。
長期的に成功することが分かりきっている投資法でも、短期的に一時的に値下がりすることは避けられません。
そういうときにも慌てず騒がず機械的に買うのって意外と難しいです。
そういった人間の感情を挟まない自動積み立ては想像以上の効果があります。
是非試してみてください。
まとめ
何度も繰り返しますが、20代の投資では長期的な視点が何よりも大事です。
投資で損をした!と騒いでいるのは、ほぼ間違いなく短期的に資産を2倍や3倍に増やそうと欲張って負けた人たちです。
長期的に、年に数%でいいから少しずつ増やそうとする投資法では、大勝ちすることはありませんが大負けすることもありません。
というか、30年、40年といった時間を味方につけるのであれば、負けることのほうが難しいレベルです。
あなたも是非「長期的な」視点で、まずはボーナスから投資を始めてみてくださいね。
間違っても「短期的な」投資に足を踏み入れないように気をつけて!