節分と言えば豆まきですよね。
「鬼は外、福は内」で豆をまいた後、年齢の数だけ豆を食べます。
大人になると、そんな30個も40個も食べられない……と思ってしまいますが、逆に子供は「もっと食べたい!」という子も多いです。
そうすると、節分の豆を年の数以上に食べてもいいのかが気になりますよね。
そこで今回は、節分で食べる豆の数や年の数だけ食べる理由、年の数以上に食べてもよいのか?などについてお話ししていきたいと思います。
節分で豆を年の数以上に食べてもいい?
節分で食べる豆の数は年の数とされていますが、これを年の数以上食べることに問題はないのでしょうか?
結論から言うと、豆を年の数以上食べても、特に節分的な意味では問題ありません。
そもそもの話ですが、なぜ節分では豆を年の数だけ食べるのでしょうか?
これには諸説ありますが、本来は節分に年齢の数と同じだけの穀物を落とすことで邪気を祓うという風習があったという説や、1年間「まめ」(健康)でいられますようにという願いを込めて豆を食べたという説などがあります。
これらの節分における豆の由来の中に、豆を食べすぎてはいけないというエピソードはありません。
なので、節分という風習の中で、豆を食べすぎることは別にタブーとされているわけではありませんので安心してくださいね。
むしろ、たくさん食べれば食べた分だけ余分に福がやってくるかも!?
豆の食べ方の一工夫ですが、私の家では、まずは家族それぞれの年齢の数だけ豆をお皿に出して分けていました。
そして、まずはお皿に出ている豆を完食します。
ここまでが「節分という行事で食べた豆」。
もしもっと食べたいという場合は、適当に袋に手を突っ込んで豆をポリポリ食べていました。
ここからは「おやつとして食べる豆」という扱いをしたということですね。
こうすれば、年の数にこだわって豆を食べるのをストップする必要もありませんし、好きなだけ豆を食べることができますからね。
ちなみにですが、本来は節分で食べる豆の数は、今でいう年齢よりもひとつ多い数が正式です。
というのも、昔の日本人は、年齢を「数え年」で数えていました。
そうすると、だいたいの人は、現代でいう年齢よりも年の数がひとつ増えるのです。
なので、5歳なら6つ、10歳なら11個の豆を食べるのが「正式」ではあります。
とはいえ、現代ではそこまで細かく考えて豆を食べている人はほとんどいないでしょうけど……。
節分で豆を食べ過ぎると何か問題はある?
さて、節分という風習においては、豆を年の数以上に食べたとしても、何かバチが当たるということはありませんでした。
ですが、豆を食べすぎることで体調を崩すという人もいます。
代表的なのは、豆の食べすぎで起こる下痢。
これは、大豆に含まれる「サポニン」や「レクチン」といった物質が引き起こすと考えられています。
なので、もともと胃腸が弱いお子さんの場合は、適当なところでストップをかけた方がいいでしょう。
ちなみに、「大豆を食べすぎると鼻血が出る」と思っている人が時々いますが、これはまったくのデマですので気にしないようにしましょう。
そもそも、食べすぎると鼻血が出るといわれているのは大豆ではなくピーナッツですし、そのピーナッツも、食べ過ぎると鼻血が出るという医学的な根拠は実は存在しないのです。
なので、豆の食べすぎによる鼻血の心配は無用です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
節分に年の数だけ豆を食べるということにはちゃんとした由来がありますが、だからといって年の数以上に豆を食べてはいけないというルールはどこにもありません。
なので、お子さんが「もっと豆を食べたい!」と言っている場合は、自由に食べさせてあげましょう。
ただ、豆が原因の下痢になっていないかどうかは気にかけてあげてくださいね。
もともと胃腸が弱い場合は、豆を食べすぎたというだけで下痢になってしまうこともありますから。
それでは、よい節分を!