飛行機に乗ると耳が痛くなりますよね。
「この痛みを何とかしたい!」と思って調べてみると飛行機用耳栓というものが紹介されていて、「これで飛行機も怖くない!」と耳栓をして飛行機に乗ったものの、全然効果がなくてガッカリした……という方もいるのではないでしょうか。
なぜあなたには飛行機用耳栓が効果がなかったのでしょうか?
これから先ずっと、飛行機に乗るたびにあの耳の痛みに耐えなければならないのでしょうか……?
今回は、そんな飛行機の耳の痛みを解消する方法を説明したいと思います。
飛行機用耳栓が効かない!原因は何?
飛行機用耳栓のレビューを見ると、ほとんどのレビューで「効果がありました!」というレビューが大半を占めています。
ということは、耳栓自体には効果があるはずなのですが、なぜあなたには効果がなかったのでしょうか?
考えられるひとつの原因としては、耳栓のつけ方が間違っていたという可能性があります。
飛行機用耳栓の基本的な形は、三段のキノコのような形をしていると思います。
耳栓を入れる方の手で耳栓の持ち手を持ち、反対側の手で耳たぶを下に引っ張って耳の穴を広げます。
その状態で耳栓を奥までねじ込みます。
耳たぶを下に引っ張らないと、耳の奥まで耳栓が入らないため、密着力が弱くなって隙間から空気が普通に入ってしまいます。
また、ねじりながら入れることでフィットする絶妙な角度を見つけることができます。
この2つに注意して耳栓が入れられているかどうかを再確認してみてください。
また、一応の確認ですが、その耳栓が普通の耳栓ではなく飛行機用の耳栓かどうかは再確認してください。
飛行機用耳栓は普通の耳栓とは違い、耳栓内部に空気を少しずつ通して気圧変化を緩やかにする機構がついています。
飛行機での耳の痛みの原因は耳の中と外との気圧差が原因ですから、その気圧変化を緩やかにすることで耳の痛みを軽減するという仕組みなのです。
普通の耳栓をいくら完璧につけても効果はないですから気を付けてくださいね。
しかし、ちゃんと飛行機用耳栓を付けていて、しかもつけ方も間違っていないのに耳の痛みが軽減されない人もいます。
それはなぜでしょうか?
先ほども言った通り、耳栓の効果は「気圧変化を緩やかにすることで耳の痛みを軽減する」ことです。
さらに詳しく言うと、気圧変化が緩やかになることで、気圧差が小さいうちにこまめに気圧調整ができるために、耳の痛みが軽減されるのです。
耳の気圧調整がどのように行われるかというと、耳と鼻をつなぐ耳管が開くことで耳と鼻の気圧が同じになって気圧が調整されます。
例えば唾を飲み込むと耳管が開きやすくなるため、耳栓を付けていれば唾を飲み込むごとに気圧が調整されるのです。
しかし、例えば鼻が詰まっていたりすると、唾を飲み込む程度では耳管の鼻側の入り口が炎症で開かずに、気圧が調整できなくなってしまいます。
耳栓の効果でいくら気圧変化がゆっくりになったとしても、鼻側で全く耳管が開かなかったら気圧差はいつまでたっても治りません。
そうなると、耳栓をしていても全く効果がない!となってしまうのです。
つまり、耳栓はあくまでも軽度の耳詰まりの人に効果のあるアイテムということです。
飛行機用の耳グッズは他に何がある?
飛行機用の耳栓が効果がないとすると、他にはどんな予防グッズがあるのでしょうか?
先ほども言いましたが、鼻が詰まっていると炎症で耳管がなかなか開かず、気圧差が解消されません。
そのため、耳ではなく鼻の方に対策を打つ、という方法があります。
例えば、ブリーズライトや点鼻薬で鼻の通りをよくするのです。
鼻の通りをよくすることで、耳管が開きやすくなり、その結果として耳の痛みが解消されることを狙っています。
ブリーズライトを使うときの注意点は、粘着力を強めるために、ブリーズライトをつける前にあぶらとり紙等で鼻の脂を取ってから使うようにしましょう。
そのままつけると脂で粘着力が弱まり、はがれやすくなってしまいます。
点鼻薬を使う場合の注意点は、機内持ち込みの基準に引っかからないようにしましょう。
基本的に点鼻薬の容量が100mLを超えることはないとは思いますが、一応それを確認して、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて持ち込みましょう。
ただ、鼻の対策をしたからといってそれだけで大丈夫かと言われると、正直なところ気休め程度のものです。
やるかやらないかだったらやることをおすすめしますが、根本的な解決のためにはやはり耳抜きをしっかり行うのが一番だと思います。
飛行機の気圧変化で耳が痛いときの対策は結局何がベスト?
ここまで、耳栓の正しいつけ方や鼻の通りをよくするグッズについて紹介してきました。
ただ、結局のところ、耳の痛みを解消する根本的な解決法はやはり耳抜きということになってしまいます。
もちろん、「耳抜きくらい知ってるよ!それでも効果がなかったから困ってるんだけど!」という人がいるのは分かります。
そんな人は以下の記事を読んでみてください。
案外「正しい」耳抜きの方法を知らない人は多いです。
関連記事⇒飛行機で耳抜き出来ない!タイミングは?片方しかできないときはどうする?
まとめ
飛行機用の耳栓は効く人には効きますが、効かない人にはとことん効きません。
そんな人は、角度を変えて鼻からアプローチしつつ、正しい耳抜きの方法をマスターすることが一番です。